爪水虫を知ろう!病気について

爪水虫は白癬菌というカビのしわざ?

爪水虫はどんな病気?

爪水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種の感染によって引き起こされる爪の病気で、医師の間で爪白癬(つめはくせん)とよばれています。白癬菌の感染による病気は爪以外にも生じることが知られており、足であれば足白癬(水虫)、頭であれば頭部白癬(しらくも)とよばれています。
爪水虫にかかった爪は、白色や黄色に濁ったり、厚くなってぼろぼろと欠けたりします。水虫というとかゆくなるイメージが強いですが、爪水虫は、かゆみがないため見過ごされがちです。

爪水虫にかかった爪

爪水虫の患者さんの多くにみられる病型。爪の先端や側縁部から白色~黄色に濁り、しだいに肥厚する。症状が進行すると肥厚した部分がぼろぼろと欠けてくる。

白癬菌が爪の表面に直接侵入して発症する珍しい病型。爪の表面が点状あるいは斑状に白く濁る。

爪の濁った部分がくさび形(縦に筋が入る)になっており、内服薬では治療が難しい病型といわれている。

どうやって爪水虫になるの?

爪水虫は水虫(足白癬)を長年放置することで、白癬菌が皮膚から爪に侵入して発症します。

爪水虫を放っておくとどうなるの?

爪水虫を放っておくと、だんだん爪が変形し厚くなり、痛くなったり靴下や靴が履きづらくなったりします。また、自分の体のほかの部位に感染したり、家族などまわりの人にうつす可能性があります。自分だけでなく、家族も足や爪の水虫にかかっていないか確認し、家族全員で予防と治療をすることが大切です。

重症例:
爪水虫を治療せずに放置すると、爪の肥厚や変形が進行し、靴を履くときに痛みが生じたり、歩きにくくなったりします。

皮膚科を受診した日本人の10人に1人が爪水虫!

日本で行われた2つの大規模疫学調査では、皮膚科を受診した日本人の5人に1人が足の水虫、10人に1人が爪の水虫にかかっている可能性があるという結果が出ています。この結果から計算すると、日本にはおよそ1,200万人もの爪水虫患者さんがいると推測できます。

[引用文献]
Japan Foot Week研究会 渡辺晋一ほか:日皮会誌:111(14),2101-2112,2001
仲弥ほか:日本臨床皮膚科医会雑誌:26(1),27-36,2009

監修:帝京大学医学部皮膚科主任教授 渡辺 晋一 先生